中途採用者が期待されること

もうすぐ新卒社員が入ってくる時期になりました。

 

私は新人が嫌いです。ええ、嫌いなんです。

なぜって、新人を育てる時間や労力の分、教育する側のパフォーマンスが下がるから。

自分の持てる力の100%をすべて仕事に注ぎ込みたいのに、そのうち数%を新人に持っていかれる。それがイヤなんです。なんて器の小さな私。

半年我慢したらマシになり、1年も経てばたいていは優秀な仲間になってくれるので、あぁ育てたカイがあったといつも悦にひたるのですが、そして4月になってまた繰り返し。正直、面倒くさいです。

 

ですので、新卒じゃなくて中途採用が入ると決まったときの嬉しさたるや!

同じ業界の方なら天の恵みだし、業界違いでも、職種違いでも、全然いいんです。ほんと、ウェルカム!

 

新卒と中途の差は、教育にかかる手間の違いです。

最初に組織や仕事の知識を教えるのは同じなのですが、新人には、その知識の「使い方」まで教えなければいけないけれど、中途だったらそれまでの経験から自分で使い方をあれこれ試してくれるでしょう。

新卒には、質問や上手な報告の仕方といった、タテ社会のコミュニケーションを教えないといけませんが、中途だったら当たり前にできるでしょ。

ビジネスマナーは言うまでもありません。

 

だから、そういうことができない中途が入ってくると、私の拒絶感はハンパありません。

つい嫌味のひとつやふたつ言いかけて自己嫌悪に陥るので、ホント、いや。

 

中途採用が何を求められているかがわからないうちは、転職なんかしないでもらいたいものです。

 

組織が違えば”即”戦力になれるわけでないことは、受け入れる側もわかっている。

でも戦力になるまでが新卒に比べて圧倒的に早いことは期待しています。

 

私も数度の転職を経験しているのでよくわかるのですが、自分が戦力になるまでは誰かのお荷物になっていることを自覚しないといけない。

私は営業職だったのでイメージするのは、他の営業マンの稼ぎに養ってもらっている状態だってこと。

早くひとり立ちして自分の食い扶持は自分で稼がないといけないし、他を養うくらい稼がないと営業としては一人前とはいえない!

それくらい必死にならないといけないのです。

 

中途が、新卒と同じように教育してもらえると思っていたら、ダメです。

上の人がうまく使ってくれたら有能に働けます!なんて言ってるうちは、ダメ。

自分で自分をうまく使えることを、組織は中途採用者に期待しています。

 

どうかこれから転職をしようと考えている人は、それを自覚して新しい職場に入ってください。