高校生の幼児化と常識の変化
最近、立て続けに高校生と電話で話すことがあったのですが、まぁ驚いた。
高校3年生の男の子。
電話がかかってきたので、こちらが名乗ったあと、開口一番、
「電話、残ってた」
・・・は?
本当にそれしか言わないの。
状況的には、数時間前にこちらが電話して留守電か着歴があったから掛けなおしてくれたのですが、自ら名乗ることもしなければ、「掛けなおした」という単語が言えない。
別の高校3年生の女の子。
あるイベントの参加を受け付けるためにいくつか資料を送ってもらわないといけなかったのですが、△△という資料を入れ忘れてたらしい。
電話を取ったら唐突に「△△入れなかった」。
「・・・で?」と返した私も多少いじわるだったかもしれません。
「○○というイベントに申し込んだのですが、△△を同封するのを忘れてしまいました。どうしたらいいですか?」という文章が話せないのです。
大丈夫か、高校生。
生まれたときから携帯電話でしか電話したことがないから、名乗らなくても自分の名前が相手の電話に表示される(だから自分だとわかる)と疑わないし、1対1のコミュニケーションしかできないから、自分が多数のなかのひとりだと想像できない。
それに、おそらく過保護なオトナに囲まれていて、ひとつ単語を発すれば周りが文章に変換してくれるのでしょう。「おなかすいた」とつぶやくだけで、「じゃあご飯を食べましょう。パンとご飯どっちがいい?朝はパンだったからご飯にしましょうか」とママが先回りして言ってくれるのかも。
高校生が幼児化してるのか、幼児が成長できなかったのかはわかりません。
アホ化。
と、ここまで書いて思い出したのが、今年のうちの新卒。
家に固定電話がなかったそうで、会社の電話の取次ぎができなかったのです。
まず、電話を受けても自社名を名乗れない、というか名乗るという常識を知らない。
次に、相手の会社名を聞き取れない。聞いて、それを取次ぎ先に伝えるという常識を知らない。
そして、保留ボタンを押すことが覚えられない。
昭和生まれのオトナたちは唖然としたものでした。
この子、東京のトップ5大学を出てるんです。そんなこと関係ないのね。
常識というのは、いずれ常識じゃなくなる日がくるんですね。。。