大学は学生のために仕事をしていない事実
仕事で私立の某大学法人に関わったことがあるのですが、
この私立大学業界というやつ、一般が想像しているよりはるかに、文科省の方を向いて仕事をしてるんです。
残念ながら大学は、学生のために仕事をしてはおりません。
文科省の方を向いて仕事しています。
一般企業だと、顧客(お金を払う人)のために仕事するでしょ。大学は違うのです。
大学には、「この仕事ムダじゃない?」とか「この書類なによ」とか「これ、そもそも学生の学びに効果あるの?」という仕事が山のようにあるのですが、その裏にあるのは補助金です。
文科省が「○○したら補助金あげる♡」というので、やってます。
「スーパーグローバル大学」とか聞いたことないでしょうか。アレです。
最近は、情報技術人材の育成とか、高大接続って言葉がお好きなようです。
東京の大学の入学定員を厳格化して昨年の受験生に悲鳴を上げさせたあの愚策も、ソレです。
①文科省が日本の教育のための策を考える
②それをする大学には「補助金をあげる♡」という
③「イエッサ~」と補助金にむらがるその策を実践する大学。
文科省は補助金という札束で大学の頬を叩いているようなもんです。
大学はなんも考えていません。口開けて補助金が降ってくるのを待ってるだけ。
だって自分たちで考える必要ないんですよ、文科省のエリート役人たちが考えることは間違いなく最高に教育効果のある策の「はず」だから、それを黙々とこなせばいいのです。(で、実務に追われるのは下っ端の教員と職員)
国立大学でもたぶん似たような状況なんだろうなと思ったのが、この記事。
こんなことするバカが一人でもいると、必死で日本の教育のことを考えている大勢の文科省官僚たちまでもがバカにされるから、つまらないことは本当にやめてほしいのですが、そんなことよりも。
寄付金がもう200万も集まってるんですって。
大学は「批判的精神」を学ばせる場だと思ってましたが、批判的にならず素直に寄付しちゃった大学関係者がいるんですね。それが残念でならない。なんも考えずに仕事してるからですよ。
ちなみに、誰でも名前を知っているような超有名大学は、この記事にまったく当てはまらないことを付け加えておきます。
すでに資金力やネームバリューがあるところは、堂々と「批判的精神」を振りかざせます。補助金に頼りすぎなくても研究力や寄付金で経営できますしね。
自分の子どもの大学を選ぶなら、↑これ、ポイントです。